今月はオワハラについてのお話です。日本経済団体連合会(経団連)は学生の採用
選考活動について、「採用選考に関する企業の倫理憲章」を発表しています。この
倫理憲章では選考活動開始が8月1日で、内定は10月1日以降に出すことになって
います。経団連の会員は主に大手企業であり、約800社を超える会員企業がこれに
賛同して実施を予定しています。

ところが経団連に入っていない多くの中小企業は、優秀な人材を確保したいので、
2月頃から内定を出しているのが現状です。この2月から10月までの8ヵ月間は
就職を予定している学生にとって非常に頭が痛いです。既に内定は持っているが
やはり大手企業に行きたい学生は引き続き就活を行い、大手に受かると中小企業の
内定を辞退する可能性があります。つまり中小企業は受験における滑り止めと同じ
事になります。

この様に大手企業が採用時期を遅らせた結果、中小企業は人材確保が大変です。
せっかく確保したと思っていた人材が内定辞退すると困るので、あの手この手で
学生に就活をさせないようにします。例えば内定を出したので他社を受けない
ように伝えたり、大手企業の選考時期である8月に研修などで数日間拘束したり、
いわゆるオワハラ(就活終われハラスメント)が始まります。

一旦出した内定を企業側が取り消すと訴訟になる可能性があります。だからと
言って辞退をある程度予測して内定を多く出し過ぎるとリスクもあります。
オワハラをなくすには、より一層各社が企業価値を高める努力が必要ですね。

日本経済団体連合会:https://www.keidanren.or.jp/policy/2013/081.html