今月はダイバーシティについてのお話しです。ダイバーシティは多様性と訳されて、
既に世の中で広く使われています。企業は社員の価値観や働き方の多様性を活かす
ためのダイバーシティ・プログラムやダイバーシティ・マネジメントに取り組んで
います。経済産業省は「ダイバーシティ推進=女性活躍」と位置付け、企業の表彰
制度等を展開しています。いよいよ2016年4月1日から女性活躍推進法が施行され
ます。事業主行動計画の策定の準備に大忙しの企業も多いのではないでしょうか。

もともとダイバーシティという言葉は生物学の分野で使われたと言われています。
1980年代に生物の多様性としてバイオ・ダイバーシティの議論が始まりました。
生物が生息している環境は移り変わるので、危機に直面した場合に生き延びるには
さまざまな種類が必要であり、同じ生物でも多様な特徴を持った存在があれば生き
延びることができるといった研究です。また1種類の生物を研究する場合でも、
その生物が食べている餌は何か、その餌となる生物が食べている物は何かといった
生物界を考える必要があるといった内容です。

人間社会ではITの革新技術が企業経営の環境を変え、新興国などがグローバルの
市場構造を変え、少子高齢化により消費構造が変わっています。今までやってきた
やり方や判断が通用しなくなり、今までの環境に対応できた社員だけで良いのか、
企業としてどう対応するのか検討が必要です。今まで変わり者と呼ばれていた人が
激変の時代に活躍できる場が広がる可能性は十分ありそうです。

それではダイバーシティの導入をといっても、本来の多様性は年齢・性別・国籍・
人種・専門分野・政治信条・宗教などさまざまです。いきなり始めると副作用が
ありそうです。ちなみに現在、日本で働く外国人労働者の割合は1%で世界で何と
30番目。あまり性急でも問題が多そうなダイバーシティをどう広げていくのか、
企業にも難しい判断が要求されます。なお、弊社は「異文化理解」研修をご提供
しております。

経済産業省:「ダイバーシティ推進」
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/
厚生労働省:「女性活躍推進法」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html