今月は新しい金融ビジネスの可能性を秘めた、話題のフィンテックについてです。
フィンテックとは金融を意味するファイナンスと、技術を意味するテクノロジ―の
造語で情報技術であるITと金融サービスの総称として使われています。金融技術の
進化により、スマホやビッグデータ分析を活用した新しい金融サービスが生まれて
います。

急成長している分野では、スマホやタブレットにカードリーダー(読取り装置)を
装着して、スマホでクレジットカードの決済ができるといった金融サービスです。
これまでは店舗でクレジット決済をする場合、専用のレジやクレジット端末が必要
でした。イヤホンジャックにカードリーダーをつなぐだけで、手軽にカード決済が
可能になります。これまで機器の導入が困難だった個人商店や中小事業者で利用が
広がっています。

フィンテックのカバー範囲は非常に広がっています。資産運用の投資相談に加え、
買い物をするとクレジットカードと銀行口座が連携して全自動で家計簿を管理して
くれたり、既に日本で普及している電子マネーなどの仮想通貨の普及です。ビット
コインは以前問題になりましたが、為替リスクが無い世界通貨として大きく伸びて
います。

一方、この画期的なフィンテックの登場で、金融サービスでの銀行の独占が崩れる
危険性があります。IT企業は自社が運営する仮想ショッピングモールに出店する
企業に融資することができますが、銀行は独自に顧客を集めて仮想モールを作る
ことは許されていません。金融庁は電子商取引やスマホ決済の事業を銀行が運営
できるための規制緩和を進めています。フィンテックによって金融サービスの
新しい時代がやってきたと言えそうです。

金融庁:「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ」
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/kessai_wg/siryou/20150915.html