今月はリバイバル需要についてのお話しです。ある調査会社によると、1989年には
160万台だったオートバイの販売台数が2011年には40万台まで減少しました。
それが2013年には前年比で約7割増加しています。音楽産業ではCDなどは売上が
ダウンしておりストリーミングによる配信が一般的になっています。ところが家電
量販店では何とラジカセとカセットテープが前年比5割増しです。お店によっては
急きょ専用コーナーを設置するほどの人気再燃です。

これらの動向を調査してみると、どうやら2012年がさまざまなリバイバル需要の
きっかけの年となっています。2012年といえば1947年から1949年の第一次ベビー
ブーム期に生まれた団塊世代が65歳を迎え、現役を引退し始めたタイミングと
重なります。これらの人がリターンライダーになったり、カセットに録音していた
音楽を再び楽しみたいとラジカセの購入を始めた事が原因と言えそうです。2012年
から2014年の3年間で約800万人の団塊世代が新たな市場を生み出したと言っても
過言ではありません。

そして団塊世代が生み出したリバイバル需要に若い世代や団塊ジュニアが注目し、
更に市場規模が拡大している可能性もあります。車離れと言われる時代に大型の
バイクを連ねてツーリングする姿や、スマホやタブレットに慣れ親しむ若者に
とって、つまみやダイヤルがごちゃごちゃしているメカが新鮮でクールに感じる
のかも知れません。

外出先でコーヒーを飲む場合はスターバックスやエクセルシオール、ドトールなど
セルフサービス・スタイルのお店が主流ですが、いわゆる伝統的な喫茶店の銀座
ルノアールやコメダ珈琲店が2012年から全国展開を加速し始めたようです。どうも
リバイバル需要が影響しているようですね。現在提供している製品・サービスを
団塊世代の観点で見直すと、新たな市場が開拓できそうです。