今月は「年下の上司と年上の部下」についてのお話しです。人生100年時代もそう
遠くないと言われていますが、定年延長や年金の支給開始年齢引き上げなど様々な
理由で企業に留まるシニアが今後益々増えそうです。社外で求められる専門的な
スキルを習得していればいろいろな選択肢はありますが、そうでない場合は社内に
残ることになり、いわゆる”年下の上司と年上の部下”の関係が生まれます。

元上司が自分の部下になった場合は、恐らく誰でも元上司に対して命令し難いです。
また逆の立場で、元部下に言われなくても自分の方がキャリアが長いので、言われ
なくても何でも分かっていると思います。その結果、今までの上下関係からお互い
”触らぬ神に祟りなし”となり、上司はマネジメントを放棄して部下は自由奔放に
振る舞うと会社としては再雇用の意味が無くなります。

年上の部下は今まで多く受け取っていたメールが来なくなったり、ミーティングに
呼ばれなくなったり居場所が無くなる喪失感を感じることになります。マズローの
欲求5段階説で高次の欲求として第四階層に「尊厳(承認)欲求」がありますが、
これが満たされない状況です。年下の上司としては、この承認・尊厳欲求にいかに
対応するかがポイントになります。

年下の上司はどのようにマネジメントすべきか、どう声をかけてどのような行動・
言動を取るべきか、評価・異動や言い難い事をどう告げるかなど。年上の部下の
メンタルを理解しながら、責任ある仕事をお願いする必要があります。弊社では
「部下別マネジメント研修」で、様々な部下との人間関係づくりについてロール
プレイを実施して気づきを促しています。