今月は企業業績の回復に関する話です。先月末に発売された東洋経済新報社からの
会社四季報最新版(夏号)によりますと、上場企業3,133社の2014年3月期予想は
意外に良い結果が出ています。
売上は4%程度の増加ですが、企業の収益力を見る”営業利益”は31.2%の増益です。
昨年度は4.2%の増益でした。また3割以上の増益はこの3年間無かった現象です。
これは先行きの収益がかなり良くなってくると判断できる値と言えます。

会社四季報では全国の企業を31業種に分類していますが、その中の21業種が前回
(春号)より上方修正しています。証券会社は株高により好調ですが、海運・鉄鋼
自動車・精密など、やはり円安で好業績になる企業が目立ちます。
注意すべき点では、減益見通しをしている業種が3ヶ月前から倍増になっています。
パルプ・紙、食品、電力など、円安による原材料のコスト高がマイナス要因です。
輸出入に関わる企業の多くは「1ドル90円」「1ユーロ120円」を水準としており、
これより円安方向になると全体としては良い方向に振れる事になります。

7月下旬から第一四半期(4月~6月)の業績開示が始まります。想定より利益が
出ていれば通期が良くなると占えますので、この情報が今後の注目点になります。

営業利益:本業で稼いだ利益、「営業利益=売上総利益-販管費」