今月は脱時間給制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)のお話です。4月3日の
閣議決定によって脱時間給制度が労働基準法の改正案に盛り込まれました。働いた
時間に関係なく仕事の成果で賃金が決まる、いわゆる成果主義の新しい働き方です。
外資系企業では既に多くの企業で導入されていますが、年功型の制度に慣れた日本
企業では未だ馴染がありません。

成果主義においては、目標の達成度で成果を評価して賃金を決める目標管理制度が
一般的です。ところが成果を出すために長時間労働をして社員が健康を害したり、
達成度を上げるために低い目標を設定していては意味がありません。労働時間への
対価がなくなる分、成果を如何に公平に評価するかといった人事制度が大変重要な
ポイントになります。

海外では厳格な成果主義によって目先の目標だけにとらわれる弊害も出ています。
目標の達成度合いを判断するだけでなくプロセスを評価したり、社員の専門性や
業務遂行能力などを考慮する事も大切です。

脱時間給制度は社員の能力を活かすどころか、働く意欲を失わせてしまう可能性も
あります。やはり社員のやる気を引き出す人事制度が欠かせません。会社は社員が
やる気を引き出すような環境を作る事は可能です。それぞれの会社でさまざまな
試行錯誤が始まっています。